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海豆
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海散歩
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海や山。自然の恵みに感動し、感謝して過ごす日々の暮らしと手仕事。何気ない話。云々・・。
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コガネモチ
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海を旅する豆。
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そういえば、3月のある日に島の方からとても立派な苧麻を譲っていただいたのでした。 葉を落とした状態で 持ってきてくださいました。 とっても大事に育てられて、 とっても長~い。 こんなに長い苧麻は 初めて触りました。 太さもとても立派。 茎の芯と皮をはずした状態です。 これを水に浸して、鍛冶屋さんに作ってもらった刃物のような専用の道具で繊維を採ります。 苧麻(ちょま)は、島の言葉では「ブー」と言います。 このブーの繊維で糸を紡ぐことを 「ブーを績む(うむ)」と言います。 昔から、視力が落ちてきたりして機織り機から下りた高齢の方々がブー績みをして上質な糸を作って上布用等に販売しておられたようです。 現在は後継者が少ないそうですが、 島では今も織り子は小さな畑で 少しずつ自分が織る分だけ育てては コツコツと糸を績んでいます。 糸紡ぎの様子は、また改めて御紹介します。
糸の準備。 綿と麻と。いっぱい巻きました。 なにができるかは・・・ まだ秘密。 ひたすら、手作業で糸巻きをするので、 結構な長い時間、ガラガラ・・と 糸巻きの音がしています。 本当は座繰り(お蚕さんから生糸を引き出す)の道具なのだけれど、 木工の師匠が、管巻きもできるようにパーツを作ってくれたのです。 道具のほとんどは中古を探して修理するか、 師匠に作ってもらったり、島の大工のおじいに 作ってもらったり。 だいぶん揃ってきました。 ちょっと疲れてきたら・・・ 海豆眺めたり、触ったり・・。 これは台風の前日に見つけたコたち。 ココナッツの器も海で拾った。 今日は、一日曇りでした。 この秋になって、初めて、半袖じゃない日でした。
こんばんは。
なかなかマメに更新できていませんが、 日々、あんなことやら、こんなことやら・・・ 話の種はちょこちょこと集めています。 なかなか落ち着いてお話する余裕がなくて、だんだん話も季節外れな感じになりそうですが・・ そのうち、また写真だけでもご紹介できたらと思います。 今日は染料のお話。 こちらで採れる染料はいろいろありますが、 今回は、クールやひるぎに続くこちらの代表的な染料です。 フクギ。福木と、書きます。 沖縄では防風林やおうちの玄関のヒンプン(玄関が丸見えにならない為に石垣や木などで作った目隠し)それから、街路樹なんかでもおなじみです。 調度、今時期は、お花の季節です。 小さいクリーム色の花をたくさん付けています。 私が住んでるおうちのお庭にも巨木が何本もあるのですが、 地面は散った花で白いじゅうたんになり、酸っぱいような香りが漂っています。 こぶりなミカンのような実がつくと、フルーツバットのヤエヤマオオコウモリたちが集まってきて、我が家は二階なので、ベランダからはすぐそばにコウモリちゃんがぶら下がっています。 こんな、肉厚な丸い葉っぱをしています。 フクギは、雌株と雄株があるそうです。 染色には、枝葉でも十分染まりますが、樹皮が一番よく染まります。 山にも自生しているので、採りに行くこともありますが、台風などで木が折れたり倒れたりすると、ご親切にも染織をする人達に連絡をしてくれる島の方々がたくさんいらっしゃって、とてもありがたい気持ちです。 このフクギ。 こんなに明るい黄色に染まります。 自然のお色で、こんなにも鮮やか。 巨木の樹皮は、結構肉厚です。 そして、樹皮の内側はほんのり黄色をしています。 一度染めた後は、薄染めにしたり、何度も染液を利用して最後まで大切に使います。 木から頂いた、温かな黄色です。
今日は、異様に暑かった・・・。
と、いうか、とっても良い天気なのだ。 本来ならば、気持ち良いのぅ~~・・・って思うはずなのですが・・・。 今日は、だって今日は、恐怖の『制服着用室内勤務』の日でありまして。 化繊のへんてこな(!)制服が肌に合わず、 チクチク、ベタベタ、ムシムシ、云々かんぬん・・・なので。 今日は一日、頭痛がガンガン(←へんなニッポン語)でした。 そんでもって、遅いお昼休みに、時間もなかったけれど意地でも家に帰って休憩。 ほんのつかの間の気分転換です。 明るい陽射しの下であくびの顔も見たいし、植木たちも見たいし。 写真も撮らんといかんし。お。そうだった・・・。 と、先日の染料のクールのお話の記事にコメントも頂いていたし(アリガトウゴザイマス) とりあえずどんな色なのか、クールで染めたストールの写真でも撮りましょ。 と、いうことで、こんな感じです。 ストールっていうか、私は手拭い感覚で使ってますけれど。(若干色あせてるかも。) この赤茶色。 染料で染めた後に、海へ晒しに行きました。 太陽の光を浴びれば浴びるほど、良い味出る気がします。 ちなみに、横にちょこんといる植物はマングローブのオヒルギさんです。 マングローブも染料になります。 クールと同じように茶系で海と太陽で色鮮やかに染まりますよ。 いやあ。ホントに良い天気。 あれ。あくびは? (やっぱり直射は暑いにゃ・・。)
きょうは良い日和なので、 先日、山から頂いた染料のクールを処理するとこに。 切ってみると・・・。 わぁ。キレイ。 ちゃ~んと、イノシシさんがかじった痕があります。 さすが、熟していて良く染まりそうです。 このお道具を使います。 コレ、何かわかりますか? こちらでは、『シリシリ』と言います。 (『尻々』ではありませんよ。 正式名称ではないと思いますが、 パパイヤなどを千切り状におろすことを、 『パパイヤシリシリ』と言うらしく、 最初に教わったときからそう言っているので、その名前しかわかりません。) おろし金。ですかね・・。 (だいぶ良い味でてきました・・。) これで、シリシリと・・・。 すると、ですね。 こんな風にキレイな千切りになります。 こうして細かく刻んだほうが、煮出す際により色素がでやすい。と、いうことで、細かく千切りにして干して保存します。 ざるに広げて、お日様に乾かしてもらおう。 おぉ・・・。 手も赤く染まりました。
先日、アダンという植物の根っこをもらいに森へ行きました。
その翌日には、紅露(クール)という染料を山に掘りに行きました。 森から繊維と染料を頂いて、手仕事の準備です。 今日は、その御紹介です。 アダンとは、タコノキ科というその名の通り、タコの脚のような根っこで、パインのような実が成ります。 熱帯の植物の象徴のような感じも無きにしも非ずです。 田中一村の絵にもアダンがよく登場していますね。 この果実は、一応食べれるそうですが、一度も食べてみたことはありませんです。 完熟の実の近くを通ると、とても甘い香りがして美味しそうな気もしますが・・・。 ヤドカリさんたちの大好物(ヤシガニも!)です。 葉は、昔パナマ帽の原料にしたと図鑑に書いてありました。 島では、昔から葉は『アダン葉草履』や『円座』に、根っこの繊維で『アンツク』と呼ばれる籠を編んでいました。 今回、私は根っこの部分を頂きました。 繊維で縄を綯いで、壊れた糸車のパーツの修繕に使ったり、籠を編むのも教わりたいなと思っています。 縄にするのには、今年出てきた根でまだ地面に着いてないものを選びます。 頂いた、根っこちゃん。 アンツクも編んだことがあるお友達と一緒に採りに行って、処理を教わりました。 皮を剥いて、鎌で切り込みを入れて縦に裂きます。 裂いた繊維は干して完全に乾かしてから、また更に細く裂いて縄を綯います。 今はまだ、干して乾くのを待っているところです。 すぐにカビが生えたりするので、気をつけなきゃ。(以前、カビで真っ黒にして失敗したことアリ。) この繊維は、織物に使えるか?横糸にならなんとかいけるかもしれません。 機会があったら、チャレンジしてみます。 それから、染料の紅露。 森の中の色んな蔓の中を探すとその紅露の蔓もあります。 とっても似ているやつもいて、まだ時々間違えるので、ちゃんとわかってはいないのだな・・。 紅露は、芋です。 今回は、芋が土から露出しているのを以前から見つけていて、それを仲間を誘って採りに行きました。 露出した紅露は、上等だと言います。 熟していて染まりが良いのです。 時々、イノシシがかじっているものもあります。 (イノシシは体調が悪いときなどに薬として少量かじるそうです。) そんな紅露も良く染まるのです。 毎回イノシシたちの分を、それからまた芋が増えるようにと、ある程度は残して採ることにしています。 紅露は、綺麗な茶色に染まります。 限られた地域にしか自生していないので、とても貴重な染料です。 私は、この紅露の色がとても好きです。 紅露は、泥を綺麗に洗い流して千切り状にして煎じます。 その様子は、またの機会に御紹介させていただきますね。 森からの恵みに感謝。 (イリオモテクマタケランの花の蕾)
コンニチワ。ども。です。
実は、今日は体調がすぐれず、一歩もお外へ出ていませんです。 息子の『あくび』(←体調不良なんかではない)と、ひたすら寝ていました。 (ちなみに、あくびはまた丸くなって寝て居ります。) 寝てばかりでは、さすがに楽しくないので、少しでもおうちでできる手仕事をすることに。 今日は、その作業を少しだけ御紹介させていただきます。 外は、相変わらずの雨模様。 お部屋の中もいまひとつ薄暗く、綺麗な写真が撮れませんでしたが、あしからず。 このお道具。 『綿繰り機』というものです。 ワタクリキ??なんぞや?それ? と、おっしゃる方もいるかと・・。 なので、カンタンに使い方の説明をさせていただきます。 ①写真、手前の長く伸びた板を足で踏むなどして押えます。 ②中央の部分はローラー式になっていて、そこに綿をはさむ様にします。 ③ハンドルを回して、ローラーを回転させ、綿を先へと送ります。 そうすると、ですね・・・。 もう、止まりませ~ん。 我が家のベランダでポワッと生まれた、 和綿の『茨城』さん。 このふわふわモコモコの中に、種がたくさん入っているのですが・・・。 先程の手順で、綿を通してハンドルを回すと・・・。 みるみる綿毛が先へと送られて・・ 間を通らない種たちが、手前でコロコロ・・ 反対側を覗くと・・。 綿がモコモコ出てきてます。 ハンドル、くるくる → 種、コロコロ → 綿、モコモコ。 なのです。素晴らしい!! あまりにも素晴らしすぎて、色んな人々に是非、お奨めしたい!!(結構、本気です。) みんなで『くるくる♪コロコロ♪モコモコ♪』しましょう。なんて。 イマドキ、無理なんですか~? だってね・・・。この『スーパー綿繰り機』(ん?なんか名前変わった?)が 我が家に来るまでは、一つ一つ、手で綿毛をむしって種を取り出していたのですよ。 これが、意外に難儀な作業で、指先が痛くてどうにもならなくなります。 たかがベランダで栽培したわずかな収穫量でも、手でむしっていては 到底糸紡ぎなんて無理かも。 このお道具、昔の職人さんの手作りで、 もちろん全部木でできています。 ←ローラーを回すこの部分の細工なんて、惚れ惚れします。 こんなお道具、誰が思いついたのだろう・・・。 と、全く理数系が無理なワタシなんかは、感服しまくりです。 こんな素晴らしいお道具のお陰で、 大事な綿が、キレイに綿と種に分かれるのです。 昔の道具って、どれもこれも美しいですね。 それでもって、電気や燃料ではなく、人の手で動く・・・。 そんな手仕事が、私はとても好きなんです。
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